関東大震災の写真が掲載された大正時代の本をデジタル化してみた

相変わらずヤフオクで土木関係の資料をチェックする日々を繰り返しているのですが、おととい落札したこんな本が手元に届きました。

歴史写真会 発行「歴史写真 第百二十三号 関東大震大火記念号」(大正十二年十月一日)という本でして、そのタイトル通り東京都内から横浜横須賀にかけての被災写真が多数掲載されていました。関東大震災っていうとともかく火事のイメージが強いですけど、土砂災害なんかも結構起きてて、この本にもお茶の水でがけ崩れが起きて神田川塞いでる写真があったりする。
で、調べてみたら国会図書館などにも無さげで、国会図書館が持ってる歴史写真の他の号は近代デジタルライブラリーなんかで公開しているみたいだし、公表後50年以上経過してて著作権関係の問題は無いだろう、という事で、資料をデジタル化してpdfで公開してみる事にしました。これです。

歴史写真会 発行「歴史写真 第百二十三号 関東大震大火記念号」(大正十二年十月一日)

どうやったかというと、

文書撮影の手引き(NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク)

を参考にして、

こんな感じに手持ちのクランプのついてる一脚使ってカメラと資料が水平になるように設置して、あとはひたすらページをめくってはシャッターを切りまくるという感じで写真に収めていきました。
カメラは普段使ってるNEX-5Tなのですが、これアプリを入れる事でiPhoneをリアルタイムで画面が見れるリモコンにする事ができて撮影のときいちいち立ち上がったりしなくても良くて便利でした。この機能初めて使ったよ。
で、撮影した写真は普段普通に撮影する写真と同じように写真管理ソフトのApertureで取り込んで、若干傾きが合ったのでそのへんを調節して出力。でその後Acrobat proでpdfファイルとして一つにまとめてサーバにアップロードしました。
全部で40ページの資料で、作業初めて2時間くらいかかったかな。やっぱりページをめくってシャッター押すというのが、結構大変です。あとはファイル作成時の各パラメータがわりと適当で、もっと小さいファイルに出来たりするのかもしれないけど、このへんの加減はいろいろやってみないと分からないですね。