「相談」の無力さを

誰よりも知っていたのはこの手紙を書いた子じゃないだろうか。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20061107k0000e040057000c.html
 今回手紙を書いた理由は、生きていくのがつらいからです。いじめた人達は、何もバツをうけませんでした。先生に言ったのにも先生は、なにもしませんでした。両親にも言ったのですが「がまんしろ」しか言いません。なんとか親が学校の校長先生や教育委員のかたに連絡してもらったのですがなにもかわりません。

で、文部科学相のコメントが

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000042-jij-pol
「命は一つしかない。世の中は君を放っているわけではないことを理解して、誰かに必ず気持ちを伝えてほしい」と差出人に呼び掛けた。

ってあんまりだ。今まで誰に相談しても何も解決しなかったのに、「誰かに気持ちを伝える」って誰に何をするんだろう。むしろ「今日は学校に行かなくていいから今すぐ近くの警察に行きなさい」くらい具体的なこと言うべきじゃないだろうか。
相談っていうのは、その後のDoを決めるためにするもんだ。体の調子が悪いときに医者に行くのは、その辛さを聞いてもらうためじゃなくて、病名を特定して手当てをしてもらうためだ。それが、こといじめの問題になると聞いてもらうことだけがあって、その先が全然見えない。
「いじめを無くすにはどうしたらいいか」という事は教育だろう。しかし、今いじめを受けている子が必要なのは教育じゃないと思う。