まどマギと神話と

ネタバレというほどネタバレじゃないし内容触れてないですけど一応
まどマギ、ありふれたものを組み合わせて神話めいたものを作り上げてしまうとこに凄さがあるのだと思う。
TVシリーズと劇場版前2作に関しては、神話になるというのが作品のオチだったわけだけど、今作に関してはモロ神話である。しかも、繰り返しになるけど「魔法少女」っていうわりとありふれた部材をつかってあれよあれよと言う間に神様をくみ上げて、今度は悪魔まで生み出しちゃうという。
逆にいえば、まどマギの作品世界の圧倒的なリアリティとかって、そのありふれた出発点から地続きに上り続けていってたどり着いてしまったところにあるからなんじゃないかななんていう風に思えてきて、逆に神話ってこんなにビビットでリアリティのある物なのかみたいな事を思ったり。
いや、最近盛んに言われた「安全神話」なんて言葉に代表されるように、神話って、もう既にきっちり固まったものが上から降ってくるようなイメージで受容するものみたいに捉えられているんじゃないかと思う。だけど、こういった形で目の前に神話めいたものが生まれていくプロセスを見せつけられると、今まで神話と言われていたものも、その生まれたときはきっとこんな気持ちで受け止められて来たのかな、なんて取り留めない事思った。