専門用語

「飛翔体」という言葉はロケット等を差す専門用語として一般的なものらしい。でも北朝鮮の暗いニュースの中で登場するとやたらポジティブな印象のある漢字ばっかり含まれてる単語なのでなんか違和感がある。
これで思い出したのが、地震等によって土砂崩れが発生し川を塞いでしまって水がたまっている状態の事を差す「天然ダム」という言葉だ。この状態をさす言葉としてはごく普通に使われた専門用語だったのに、中越地震のときに「被災者の心情に配慮して」という事で別の言葉に言い換えられるようになって「えーっ」って思ったのだが、今にして思えば、きっとそのとき初めて「天然ダム」という言葉を耳にした人はきっと僕が「飛翔体」という言葉を聞いて思ったような事を思ったのだろう。
こういう局面で「天然ダム」のように世間の大多数の感覚に合わせるのが正しいあり方なのかどうかはよくわからないけど、「天然ダム」という言葉を使わなくなって以降の用語の混乱ぶりをみるに、面倒くさい話なのは確かだよなぁとは思う。あと、言葉も出会いのシチュエーションって重要だよなーとかなんとか。