火曜日だけど日曜の日記を書く

日曜日にちょうど柴田敏雄氏ご本人が出演される講演会が有るという事で東京都写真美術館で開かれている「ランドスケープ 柴田敏雄展」に行ってきました。
山道を車でいくうちに出会う「あっ」と思う風景、それが見事に表現されていて凄いというのが一番の感想。いや、ね、僕もこういう趣味なものでそういう風景をよく目にするような場所をドライブして、例えば山をコンクリで覆っちゃうんじゃ無いかというような勢いの法面工なんかに突然出会ったりするわけなのですが、車どこに止めようとかまごまごしてるうちにまあいっかとなって素通りしたり、あるいはなんとか撮影してみたものの家に帰っていざ見てみるとなんともぱっとしない写真だけみたいな事を経験してきた訳です。
そのことごとく失敗していたあの風景が大判なのに非常に緻密な描写で印画紙の上に見事に再現されていたんですね。プロの写真家は凄いですよ。ほんとに(って僕は何を書いてるんだ)。
あと、「日本的」だと語っている対象が興味深かったですね。コンクリートの構造物の面取りがしてある細やかさに対してだったり(工芸的とも表現してた気がする)、ダムの表面が湿っているその湿り気だったり。講演会では「コンクリートなどの構造物自体に興味が合って撮影している訳ではない」といった事を仰っていましたが、それでも対象物を見る視点というのはきちんと存在してるという事なのでしょうか。
で、そのほかちょっとした用事をすませて帰ろうかなーと思ってたのですが、Twitter経由で今日はロフトプラスワンで「見学ナイト 国道の夜」がある事を知りまして(いや、有る事は知ってたんですけど今日じゃないと思ってた)、新宿歌舞伎町へ。
早稲田大学教授で元建設省の道路局長という経歴を持つ大石さんの怒濤の語りが面白すぎでした。あとかつて日本にも合ったという軍事国道の話が非常に興味深かったですね。大正時代という年代の浅さであったりとか、軍事というものがからんでいるという事であったりとか、なんかそういうややこしい事が絡み合ってぽっかり穴が開いているみたいな感じが有るのかなぁという気がします。あと、ドボクな人が勢揃いしててびっくりした。