「耳をすませばを見ると死にたくなる」というコピペの気分が分かった気がする

なんだか、妙に評判がよさげなので気になっていた、アニメ版の「時をかける少女」を思いつきで見てきた。
見終わった帰り道、高校卒業してなんだかんだあって今日まで至ってしまった事に罪悪感のような物を感じてきてひぃひぃ言いながら片道60kmの道のりを運転して帰ってきました。しかもラジオがちょうどケータイ短歌の時間で、聞いているとそんな思考にブーストかかってきて、「そういうプレイなのか」と言いたくなるような気分。
作品は評判どおりの出来で、見に行ったのは正解でした。もっと近場でやってくれればもう一回見に行くのになぁ。あ、あと死と隣り合わせ過ぎ、と帰りにちょっと思った。

というわけで、

今年は森と湖に親しむ旬間のイベントとして開かれる下久保ダムの全国ダム観光ポスター展に午前中行って来ました。今日は、ダムのふもとにある鬼石多目的ホールで開会式のセレモニーと基調講演と映画上映があるという事で、全国のダムパンフもらいがてらに基調講演まで聞いてきました。
開会式冒頭、実行委員長の挨拶で、前回の反省点として「ダムと観光を結びつけることまで至らなかった」という事を挙げられていて、このイベントはまさにそこを模索しようとしているんだよなぁという事を改めて感じました。基調講演は「貴重な自然を守るという事は貴重な種を守るという事とは違う」という事が印象に残ったかな。

新しいダム観


奥利根のダム群である国土交通省が管理する藤原ダムに見学に行くとノベルティとしてくれるダムの写真入りラベルのペットボトルの水があるのですが(写真左)、それに対抗して(なのかはよく分かりませんけど)同じく奥利根ダム群の独立行政法人 水資源機構が管理する奈良俣ダムのノベルティとして奈良俣の水というペットボトルの水が出来たみたいです。でその2つの水を今日下久保ダム(群馬県)で開かれたイベントの全国ダム観光ポスター展で配ってました。
で、この奈良俣の水、奈良俣ダムに染み込んで出てきた水をパックしたという正真正銘ダムの水で(藤原ダムの場合は近くの湧水だった)ラベルにはロックフィルダムの模式図が描かれているというある意味画期的な飲料水になってます。

「深透水」は、自然界が地下水を生み出すように、自然とダムが創り出した新しい「水」の形です。


奈良俣ダムロックフィルダムといわれる形式で岩と土とで造られています。
ダム中央の土には、非常に高い圧力がかかっており、ダムに蓄えられた水がこの中を浸透することで濾過され、良質の「深透水」が造られます。
(解説文転載)

新しい水の形を提案してます。ノベルティーなのにむやみやたらと攻めモードです。原材料名を見ると

「水(ダム浸透水)」とちゃんとかかれてます。これは笑うところなのか。
以前、ダムサイト主催のダムツアーに参加したときに、奈良俣ダムの内部を見せてもらったことが有りまして、そのときに管理されている方が「これから水資源開発公団独立行政法人化するので、独立採算性といったことを考えていかなくてはいけないが、なかなか難しい」みたいなことをしきりに言っていたのが印象に残っているのですが、まさかこんな形でチャレンジするとは…(いや、チャレンジかどうか分かりませんし、製品化する予定はないそうです)。
東京ジオサイトプロジェクトが今までに無い見せ方の手法を用いることによって工事現場のイメージを打ち破ってみせましたが、これはそれに匹敵する事なんじゃないでしょうか。一本のボトルの水がロックフィルダムの構造や特徴、ダム湖の水質などなど雄弁に語りかけてくるようじゃないですか。
ちなみに味は(味覚オンチなので当てにならないと思いますけど)藤原ダムの水より重い感じ。湧水と川の水の違いかな。苦いとかそういうわかりやすい味があるわけじゃない。