げてものぐい

http://blogs.yahoo.co.jp/ysheim/29336344.html
世のなかには「ダムマニア」なる人種が居るらしい。
今年の「水遊び」は広島から国道186号を通って山陰は「浜田」の石見海浜公園に子連れで行った。
途中にあるのが写真の一番上の「温井ダム」である。
確かに見晴らしの良い広々した「ダム湖」を見てたらスッとするのであろう。
車でさっさと移動し、途中の風景なんてカンケーナイね・・な人にとっては美しい風景かもしれない――

いや、それ「ダムマニア」に八つ当たりされてもなぁとまず思ったのですが、もう一つ、なんというか「一回りしたなぁ」みたいな事を思いました。少なくとも僕にとって、ダムを見て回ってこうやってサイトやってたりするのが「ゲテモノ食い」で有る事は自覚している事であって、そしてそこが出発点なんです。
ダムめぐりを始めた90年代後半から2000年代初頭の当時といえば、自然保護活動の高まりと公共事業に対する強い批判の矛先にダムは立たされていました。それこそ、当時の社会問題の象徴みたいな邪悪なイメージの固まりとして存在していた訳ですよ。で、まあ僕もそんなイメージを持っていた訳なのですが、ふとそんなダムってどんな形してるんだって思って(僕はそれまでダムをはっきりとダムとして認識して見た事ありませんでした)レンタカーを借りて「黒部ダム」を訪れ、そのスケールに衝撃をうけて道を踏み外し今に至る訳ですが、そんな「カエル食べてみたら妙においしかった」みたいな原体験でやってる訳なんですよ。
だから、今回の批判みたいな「ダムマニアは真っ当で本当においしい食材をしらないからそんなもの食ってる」みたいな批判は微妙に違和感があって、僕にはそもそも「食材」なのかよくわからないけど食ってるっていうのが正直なとこです。他人に理解されるか分からないし、ひょっとしたら猛毒かもしれないけどともかくおいしい。
ただ、写真集やDVDが発売されメディアにも取り上げられ、僕の知らないダムにはまっている人を見かけるようになるにつけ、どうやらこれは他の人もおいしいと認めてくれて食材としても成り立つものなのかなーみたいな事を思うようになってきました。そうして、今回のご批判。一回り回ってまた新しいとこへと向かっているのかもしれないなぁ、なんてしみじみ思ってしまいます。
でも、その一方で未だに「でも、これ、カエルだしなぁ」みたいな事を思っいたりするのでありまして。
あと、コメント欄に書かれていた

ダムの開閉ゲート制御の仕事やりましたけど、長雨でダム水位が上がりまくるとダムも放水を始めます。
ダムの決壊を防ぐためにですよ。
そういうプログラムになってるはずです。
コレは大量殺人プログラムなんですよ、実は。
だからあまり安心しない方が良いですよ>ダムの下流に住む人たちへ

なんですが、利水用のダムか治水用のダムかで違いはありますが、いずれにしても流入量を超えない範囲で放流する(そうすれば水位はそれ以上増えないから溢れたり決壊しない)というのが原則で適正に運用されていればダムの建設前後で下流の安全性は変わらない(治水用のダムであれば安全性は高まる)はずです。しかし、危険性を高めるような運用、たとえば洪水発生中にそれ以上放流する制御システムを作られていたりしているのだとすると、いろいろ問題があるような気がするのですが、まあ、いいや。こういう事にムキになるのはやっぱりマニアですね。