国土交通大臣の記者会見に面白い人がいる

国土交通省のサイトには大臣の記者会見の内容が文字おこしされて掲載されているんですけど、最近、質疑応答で「なにこれ?!」って思ったやり取りを目にしたのでご報告いたします。

大臣会見:羽田大臣会見要旨 - 国土交通省
(問)今よくマスコミに登場しますアメリカのヘリコプターに似た感じの輸送機のオスプレイ、垂直に上下できるものですが、これは事故があるということでいろいろと問題になっています。
先日の全日空の記者会見でも私は申し上げたのですが、これからの航空機は、日本に関してはヘリコプターを中心にしないといけないのではないか、というのは、先日、被災地の仙台空港に行きましたが、地震があるたびに滑走路を点検しないと飛行機は飛べないのです。
ヘリコプターだったら、どこでも対応できますので、オスプレイに関しては、日本はいいアイデアを頂いたと開発費用でも援助しないといけないのに、使用禁止だとかあちこちで声をあげていますが、大臣はどう思われますか。

(答)災害の多い我が国日本においては、災害とどう共存していくかということは重要な視点だと思っておりまして、航空についてありとあらゆる検討がされていると思いますし、水上に着陸できるような飛行機等もありますし、いろいろなアイデアがあっていいのだと思います。

「大臣はどう思われますか。」って、ワイドショーのコメンテーターへのふりかよ、と。
それにしても、この記者のヘリコプター押し。いや、オスプレイ押しなのかもしれないけど、なんだこりゃ、と思いました。「先日の全日空の記者会見でも私は申し上げたのですが」って全日空にも進言してるみたいだし。
そして、本日更新された6月22日の記者会見

大臣会見:羽田大臣会見要旨 - 国土交通省
(問)先ほどの風力発電についてですが、発電設備の一つとして足で踏んでも電気ができるという時代に、四六時中動いている山手線などの電車を電源に使えるのではないかと考えで思うのですが、大臣のお考えはいかがでしょうか。
第二に今200年祭とか300年祭ということで、キューバとかメキシコの大使館が日本最初のクリスチャンで西欧に派遣した支倉常長の色々な記念祭を企画しておりますが、何か御存知でしょうか。

(答)記念祭については、存じ上げなかったのでせっかく教えて頂いたので調べたいいと思います。
電力については、色々なチャレンジを今後しなくてはいけないと考えておりますので、山手線の話も今ございましたけれども、ありとあらゆる面でどういう事が考えられるのか、しっかりと政府一丸となって考えて行くべきだと考えております

えっ?「山手線を電源に」って、電車が電気を起こすの?なにそれこわい。
二つ目の質問の「日本最初のクリスチャン」っていうのも唐突すぎて訳が分からないのだけど、見返してみたら就任会見にこんなやり取りがありました。

大臣会見:羽田大臣会見要旨 - 国土交通省
(問)さっそく昨日、大臣のプロフィールをネットで拝見したのですが、まさに実直な、率直な人生観をお持ちになっていて大変素晴らしいと思ってます。
その中でクリスチャンというお話出てきてましたが、非常に個人的な事ですが、カトリックでしょうかプロテスタントでしょうか、どこの教会なのか教えていただけますか。

(答)プロテスタントであります。
そして富士見町教会という、飯田橋にある教会の所属でありますけれども、実際には公務がなかなか許さずに、行けていないということが実情であります。
私は敬和学園という高校を出ておりまして、ここで学んで、そして5代目のクリスチャンです。
母方がずっとクリスチャンでありまして、母親が4代目のクリスチャン、私が5代目のクリスチャンです。
キリスト教を学んできた者として、実際に教会に足を運べているのかということになると、公務がなかなか許さないというのが実情であります。

(問)海外にはキリスト教の政党がありますのに、日本では創価学会公明党しかありません。クリスチャンというのは代議士のなかに沢山おられるのでしょうか。
それともそういう中で皆の集まりというのはあるのですか。

(答)石破元防衛大臣もクリスチャンでありますし、我が党にもクリスチャンの者は数名おります。
そういう意味ではクリスチャンの集まりというのはたまに行っております。

羽田大臣どうやら、クリスチャンらしい。しかし、それを踏まえても、なんか唐突すぎというか。っていうか、この質疑応答も同じ記者だろ。
一体どこのなんという記者なのか興味がわくところですが、国土交通省のサイトには記者名が表記されていないので分からないのが残念なところです。ここにあげた3つの質問もひょっとしたら違う記者がそれぞれ質問してるという可能性が無い訳じゃないですが、まあ、同じ人でしょう。
というわけで、政局が予断を許さない状況の中果たして現体制がいつまで続くか分かりませんが、今後とも楽しい質疑応答を期待しております。