川辺川ダムと大戸川ダム

川辺川ダムに対する知事の反対意見は、ダムの地元の相良村と受益地の人吉市の首長が反対を表明したというのが重要なポイントで、それは意見表明文のなかに明確に謳われてました。で、今回の大戸川ダムに関して言うとこんな報道が。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kyoto/news/20081112-OYT8T00048.htm
一方、大戸川ダムと宇治川などで結ばれる天ヶ瀬ダムを市内に抱える宇治市の久保田勇市長は市役所で記者会見し、「大戸川ダムが建設されなければ、天ヶ瀬ダムの洪水調節能力がなくなる場合がある。地域の安全、財産をあまりにも軽視している」と批判。今後、久御山町滋賀県の大津、甲賀両市などと連携し、大戸川ダム建設の必要性を国に要望する。久御山町の坂本信夫町長も「4知事の合意は遺憾。整備計画通りに実施されることを望む」とのコメントを発表した。

京都新聞-大戸川ダム4知事共同意見 京都府会委、与野党から批判
まず、知事与党の自民党から菅谷寛志府議が共同意見について質問。大戸川ダム下流の宇治市久御山町が反発している点に触れながら、「本当に住民の意思がくみ取られたのか。市町村からすれば国と府県が入れ替わっただけで知事が言う地方分権にはほど遠い」と批判。また「合意そのものが目的化し、民主主義で大切な丁寧さを欠いた取りまとめだ」などの意見も出た。

いや、これ、まだまだ揉めるんじゃないんですかね。ついでに言うと、川辺川の場合は熊本県1県の問題だったわけですけど、今回は4府県ですからねぇ。さて、どんな展開になるのやら。