川辺川ダムの事もちょっと書く

朝日新聞では一部しか掲載されていなかった昨日の熊本県知事の議会での発言ですが、熊本県のサイトのプレスリリースで全文公開されてました。

http://www.pref.kumamoto.jp/asp/news.asp?page_flag=top&i_news_no=13641
知事発言要旨(PDF 1766KB)

国土交通省の主張の通り川辺川ダムを作るのが治水上最も効果的というのは認めるけど、環境に対する影響とかデメリットは見過ごせないし、ダムなしの場合にどこまで出来るって話してくれないじゃん。こんな状態じゃダムを作るって言ってもみんな納得しないよ」って言う感じでしょうか。
対「国土交通省」という感じに書かれているのは国土交通省に対する意見の表明だからなんですよね。最初読んだときになんだか微妙にあやふやな文章だなーって思ったのですが、そこらへんが朝日新聞の抜粋では抜けていたからかなという気がします。なんで全文掲載しなかったんだろ。
個人的には3章の最後の部分が落ちてたのが不思議。この表明文をよくまとめたところだと思うんだけどなぁ。というわけで、以下引用。(pdfファイルにテキスト埋め込まれてないので、手入力しました。スキャンしっぱなしってどうなんだ)

本日の私の判断は、過去、現在、未来という民意の流れの中、現在私たちが生きているこの時点から、私たちの世代が見通せる将来までの期間において、県民の幸福のためにいかなる選択が最善かを考えて行ったものです。
「過去の民意」は、水害から生命・財産を守るため、ダムによる治水を望みました。「現在の民意」は、川辺川ダムによらない治水を追求し、いまある球磨川を守っていくことを選択しているように思います。「未来の民意」については、人知の及ぶところではありません。地球環境の著しい変化や住民の価値観の変化、画期的な技術革新などによって、再びダムによる水害防止を望むことがあるかもしれません。その場合には、すでに確保されているダム予定地が活用されることになり、未来に向けて大きな意義があるものと思います。