上流にダムが無くても急に増水します

黄瀬川の急激な水位上昇映像(平成20年7月4日)
7月4日の早朝、静岡県東部地域を襲った集中豪雨により、黄瀬川流域にも1時間で64mm(赤塚観測所)という大雨が降りました。この大雨により、黄瀬川の本宿地点(長泉町本宿)では5:40〜5:50のたった10分間に、2.71mも水位が上昇し、6:00には今回のピーク水位である4.30mに達しました。
今回の降雨は、集中的な雨域が黄瀬川の上流・中流・下流へ移動し、下流部に豪雨が降る頃に上流に降った雨が黄瀬川を下ってきたため、本宿地点にて急激な水位上昇となった特異な降雨と考えられます。


上流で発生した集中豪雨による急激な河川の増水をとらえた動画。あまりの川の変容にただただ呆然とする。このあとどのように水位が推移したか川の防災情報で調べてみたら

任意期間時刻水位一覧表

日付 時刻 水位[m]
2008/07/04 05:00 0.57
2008/07/04 06:00 4.30
2008/07/04 07:00 2.88
2008/07/04 08:00 1.84
2008/07/04 09:00 1.53

と、水が出るのも突然なら引くのも早い。今年の夏、各地で起きた事故の現場もこんな風だったのかなぁと思う。