履修漏れの緊急対応措置として

補習は卒業後でもOKという事になり、整合性が取れないから以前の卒業生も補習を受けることっていうことになって、3年前に卒業した教室に3年ぶりに集まったクラスメート。
せっかくの休みが…などと思いつつも、交通費と補償金が支給されるのでまあバイトしてるとでも思えばと週末ごとに授業を受ける日々。そのうち誰かが、「どうせだったら、みんなで制服着てこない?」などと言い出し、気が付けば出席者の大半がセーラー服やブレザーという当時の制服をまとって来る始末。なんだか変な事になってきたな、と教室を見回すと、前の方に座っている女の子が目にとまった。放課後、図書室に行くといつも決まって奥の席で本を読んでいたあの子だ。当時は受験に明け暮れて気づかなかったけど、いま思えばなんだか妙に気になっていたんだよな…。
受験で置き去りにされていた「モノ」を軸に、ありえなかったはずの場所に迷い込んだ男の子と女の子の恋愛模様を描く、過去と現在が交錯するちょっと奇妙な学園ストーリー。
そんな展開は絶対無い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061025-00000118-mai-soci