結論は再放送希望ということで

世の中的に「下流社会」というのが流行ってるそうで、ここにあるチェックシート見てたら思い当たるところありありでちょっとへこんでみたりしているのだが、この世界観ってNHK教育の小学校高学年向け道徳番組、虹色定期便(97年度)だ。

番組の内容
中山忠夫と唯の兄妹は、未来から来たという少女アスラと出会うことによって、未来の運命を握る事件に巻込まれていきます。人間の絶望した心に取り付き、無気力化してしまうウィルスが出現し、それによって未来は悩みも苦しみもなくなった代償に、活力をも失ってしまいました。アスラは、過去に戻って、ウィルス発生を食い止める為に感染源を探しているのです。一方未来を統治する人々は、せっかく手に入れた「悩みなき幸福世界」を守る為に、感染源を保護しようと追っ手を繰り出します。悩み苦しまない世界と、悩み苦しんでも希望を持ち続ける世界と、どちらが真の幸福なのか。この二つの心をめぐって、ドラマは展開します。
現代の子どもたちを徐々に侵していくウィルスを倒すには、絶望感に支配されている心を活性化させなくてはなりません。苦しい心と心の闘いを通じて、忠夫たちの成長する日々を描きます。(このドラマはフィクションであり、登場する街や学校は実在しません。)
登場人物の紹介
人間が幸福に暮らせる世界とは、何か?この問題に対して出された二つの考え方が、未来において、ミレニアム帝国とレジスタンスを生み出しました。ミレニアムは「人が勝手に考え、自由に行動するのを許す限り、永久に幸福は来ない」と主張し、実際に争いのない世界を築きました。それに対するレジスタンスは、「人が悩み考えることを放棄してしまったら、それは家畜と同じだ」と主張し平穏と引き替えになった自由を取り戻そうとしているのです。
すべての原因となったのが、キルケウィルスという病原体です。人が絶望から逃避しようとした時に、その心を侵し、活力を奪い、無気力にしてしまう性質を持っています。ただし、感染者が何らかの希望を取り戻したときにのみ、ウィルスを消滅させることが可能なのです。
レジスタンスの少女アスラは未来の歴史を変えるために、過去に戻り、ウィルス発生を食い止めようと考えています。しかし、たった一人で感染源を捜すのは無理だと思い、現代人に助けを求めました。それが中山兄妹です。
兄の忠夫は小学6年生。わりと理性的な考え方をしがちな現代っ子です。
妹の唯は小学5年生。とても兄思いの優しい女の子で、いつもたたえている笑顔が魅力的ですが当人はなぜか、悩みの種のようです。
一方、ミレニアム帝国も、フェンリル将軍の指揮の下、歴史の書き換えを防ごうと考えました。
冷静なフレイヤ、不平不満の多いロキ、ドジなジグルドなどの部下が現代へと向かったのです。
おのおのが信じる「人類の幸福」を巡って、両者は現代を舞台に激しく争うことになるのです。
(以上、『学校放送』テキストより)
(という文章を、99年に発行された同人誌「虹色定期便メモリアルブック」から引用)

うわ、97年の放送当時より今のほうが現実とリンクしまくりだ。これ、いま放送したら、みんなしてブログで語るな、多分。放送日にはキーワードランキングに「虹色定期便」が出現するに違いない。