陰謀論または官僚への不信

ここ数ヶ月、ネット上をにぎわせた国籍法改正案が本日参議院で可決し成立した。
最高裁の判決受けてそのまま作られた法案なわけだからそこにつっかかる要素は無いよなぁという気がするんだけど、右派というか保守っぽい所からなんだか陰謀論めいた感じの反対運動がネット上で大々的に行われる一方で、突然田中康夫氏率いる新党日本という左派勢力からも反対の声が上がって、もう訳が分からない。
で、まあ違憲判決を受けて作られた政府提出の法案が、こんな風に陰謀論が渦巻き、方や「よーしパパ法案の不備指摘しちゃうぞー」みたいなことになって紆余曲折するのって、突き詰めるとこ行政とか官僚というシステムへの信頼が失墜しきってるってことになるんだろうな、なんて事を思う。
実際のところ今の国のシステムが本当に信頼足り得えなくなってるのか僕にはよく分からないんだけど、少なくとも信頼出来る物がどこにも無い状態では国が機能しないことは何となくわかる。
民主党の小沢代表は盛んに官僚主体の今の体制を変えるという事を掲げてる。それって現在のような官僚機構以外の場所に「信頼」を構築するってことなのかな。小泉政権の時を思い返すと確かに「信頼」が有った気がする。