ダムのバブルへGO!! 〜「バブルダム」についてちょっと調べてみる

昨日ロフトプラスワンで開かれたダム祭2の中で、出演されていた某関係者さんがとある2つのダムについて評した言葉「バブルダム」が大変面白かったので、ダム祭2のまとめ的な意味をこめて、ちょっと調べてみた。かなりいい加減なことを書きますので、関係者の方怒らないで下さい。本当にすいません、と先に謝ります。
で、そもそも日本のバブル景気っていつ頃なんだっけ、とWikipediaで調べてみると

バブル景気(ばぶるけいき)とは日本の経済史上で1980年代後半〜1990年代初頭にかけてみられた好景気である。指標の取りかたにもよるが、概ね、1986年11月から1991年10月までの4年数か月間を指すのが通説となっている。

とある。だから、この期間に設計されたダムがバブルダムっていう事になる。と、これだと設計をいつ行ったかといったことを調べないといけないので、便宜的に「バブルの期間から10年後に竣工(本体が完成し試験湛水など終え工事者から事業者に引き渡されること)したダム」と定義させていただく。つまり1996年から2001年の間に竣工したダムだ。あの二つのダムが含まれているのでそれほどかけ離れた定義じゃないでしょう。
というわけで、リストアップするプログラム書きました。
「バブルダム」リスト
こうしてみると、やっぱり目につくのがデザインの凝ったダム。ダム祭の中では大山顕さんがこの部分にツッコミを入れたことから、「バブルダム」の話が出てきたわけですが、デザイン的な部分で妙な方向に頑張っているダムが結構あります。
例えば、http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0873.htmlの取水設備とかhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0626.htmlの岩を模したダムの壁面とか。まあ、ダムの風当たりが強くなる一方の風潮の中で、どうしたらよいかという模索の形という事なのかも知れませんが、結果的に微妙な感じになったりならなかったり。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0447.htmlは、妙に写真栄えするので一回実物見てみたいなーとは個人的に思ってますけど。
あと、ネーミングの凝ったダムが結構ありそうな気がしたのですが、リスト見てる限りそんなに無い。http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0133.htmlくらい(これ、北海道なのでアイヌ語もとにしたのかと思ったら全然違った)?ネーミングとかそういうのは完成した時期に決めることが多いような気がするから、竣工年がバブルのものをリストアップしてみたもの、目につくのはhttp://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/All/All_0151.htmlくらいでしょうか。今回ダム湖調べてないので(DamMapsのデータベースに入ってないのに今気づいた。今度追加しよう)、そっちにひょっとしたらあるかもしれないですが(って結論ありきな書き方ですけど)。
で、まあ、書いてて思ったのですが、私がダムのサイトをはじめたのが2001年で(そのときは3〜4サイトくらいしかなかった記憶があります)、それから1〜2年の内にダムのサイトを作りだす人が沢山出てきて今の状況に至っているわけなんですけど、ひょっとして、これは「バブルダム」の完成と関係があるんじゃないかという気がしてきます。見学しやすくて大きなダムが(特に関東近郊に)出来たからなんじゃないかと。いま起こりつつある(と勝手にずっと思ってる)ダムブームはバブルの残滓から萌芽した物だった、ってなかなか面白い話じゃないですかね?