これはひどい

http://www.asahi.com/national/update/0817/TKY200608170351.html

酒匂川の増水による事故のニュース記事なのだが、これはあまりにもあんまりじゃないだろうか。

当時は酒匂川の上流にあたる静岡県小山町周辺で局地的な大雨が降り、神奈川県三保ダムは酒匂川に大量の放水をしていた。

なんて有るので、ダムの操作に問題があったのかと思って読み進んだら、

上流の三保ダムでは早朝から流入する水量が増えていたため、県は午前7時15分以降、ダムからの放水量を増やし続け、午前11時45分には毎秒23.5トンに達していた。

23㎥/sって大量か?と、さらに読み進めると

水位計から推計すると流量はピーク時で毎秒138トンと通常の7倍に達した。

どこの水位計かちゃんと書いていないが、おそらく事故現場付近の水位について書いたのだろう。で、138㎥/sの23㎥/sって15%くらいかな。果たしてこれが致命的な結果をもたらす原因になりえるのだろうか。しかも、朝から徐々に放流量を増やしていった訳だから、ダム放流分の流量というのは事故前後で急激に増えたわけじゃないだろうし。
手元に資料がほとんど無いし(川の防災情報に掲載されている川じゃないし)ダムとその他の流入河川と事故現場の位置関係も調べたわけじゃなくて、ただ新聞記事だけ見をみて書いているのだが、なんかあまり真摯に書かれた記事ではないような気がする(ダム操作の検証が必要ないというわけじゃないけど、この記事はひどい)。

追記

もう少し踏み込んでまとめた記事を書きました。
速報ダム日和 酒匂川の河川災害についてもうちょっと状況を整理してみる。