チラシが配れないのならQRコードを出せばいいじゃない

街頭でなにかアピールしたい市民団体の方は、チラシを刷るよりでっかく印刷したケータイ用サイトのURLを表すQRコードの看板を掲げるべきだと思う。情報を発信する側、受け取る側双方にメリットがある。

発信する側のメリット

  • ケータイ用のWebサイト製作とQRコードの印刷のみでいいので、チラシを印刷する為のコストがかからない。
  • 受け取ったチラシはその辺に捨てられがちである。チラシを配らなければ後で清掃作業をしなくても良い。
  • QRコード自体は見慣れたものとはいえ、A0くらいの用紙に大きく印刷されると別。かなり目を引く。5個くらい並んでたら相当なインパクト。逆にインパクト強すぎて、あれ?パナウェーブ研究所?と思われる可能性も無きにしも非ず。小さなお子さんは泣き出すかも。

受け取る側のメリット

  • 余計なチラシをもらわなくても良い。配っている人はどう思っているかわからないが、街を歩いていて物を配られるというのは鬱陶しいものだ。spamは良くない。
  • 主義主張の書いてあるチラシを読むのはちょっと抵抗感がある。「徹底阻止しよう!」とか「団結」とか書いてあるチラシを電車の中で広げるのは、ちょっとねぇ。でもケータイの画面ならどこだって読める。
  • 気になる、でも近づきたくない。相手はひょっとしたら宗教団体かもしれないし、悪徳商法かもしれないし、過激派かもしれない。とりあえず団体名でググってから判断したいという人は少なからずいるはず。QRコードなら遠くからケータイでスキャンすればそれでOK。接近しなくても主張を受け取れる。

街を歩く人があまねくQRCodeのスキャナつきインターネット端末を持っているというインフラが存在する世の中なのだ。もっといろんな人がカジュアルに乗っかっても良さそうな物なのに印刷物の片隅に申し訳程度に掲載されているだけ。まあ、確かに大きなQRコードにはなんとなく不気味なたたずまいがあることは確かで、それが商業的な広告としては使いにくいということはあるかもしれないけど、主義主張を訴えるビラのそこはかとない怪文書感と比べたらその壁の高さはらくらくと乗り越えられる程度のものだ。
ちなみにQRコードはちょっと検索すれば無料のWebサービスを見つけることができるし、引き伸ばすのも出力結果をExcelに貼り付けて端っこもマウスでドラッグして大きくする程度のことで大丈夫。なにしろQRコードはエラーに強い。ちょっとやそっとの事じゃ全然問題なく読み取れる(参考:@nifty:デイリーポータルZ:QRコードはどこまで読めるのか)。大きな用紙に印刷するためのプリンタがなくてもA4に分割されて印刷されたものをはさみと糊で模造紙に貼れば大丈夫だろう。いま試しにExcelで引き伸ばしてA3に印刷したはてなブックマーク mobileのQRコード(http://b.hatena.ne.jp/images/qrcode.png)をW31Tで読んで見たら3mくらいはなれたところから読むことができた。ってことはA0なら8倍の24mからでも読めるって事かな。距離を考えて大中小と用意すればたぶん完璧だ。